2022/07/06
【不動産売却まめ知識vol.33】価格が決まる訪問査定の真髄
不動産の売却を考える際、多くの方が簡易査定やオンライン査定といった手段で物件の価格を把握しようとします。
これらの方法は、初歩的な価格の目安を提供してくれることで知られています。

しかし、実際の売却価格を決定するためには、もう一つの査定方法が必要です。
それが「訪問査定」という方法です。
訪問査定の意義
訪問査定とは、文字通り、専門家が物件を直接訪れて、状態や立地条件などの複数の要因を元に価格を判断するものです。
写真や情報だけでは分からない物件の独自性や特長もしっかりと評価されます。
この手法により、より正確かつリアルな価格が導き出されるのです。
簡易査定とオンライン査定の限界
簡易査定やオンライン査定は、一定の情報を元に自動で価格を計算するシステムが多いです。
このため、実際に物件を見ることなく、大まかな価格の目安を知ることができます。
しかし、これらの方法で示される価格は、実際の売却時の価格を保証するものではありません。
それはなぜなのでしょうか?
実例を挙げると、ある一戸建ての家は、オンライン査定で5000万円と表示されました。
しかし、実際に訪問査定を行うと、庭にキャンプができるような造作があったり、特注の内装が施されていたりと、
オンライン上では把握できなかった価値があったため、5200万円という評価を受けました。
このように、簡易査定やオンライン査定は「仮の価格」として捉えるべきで、最終的な売却価格は訪問査定によって明らかにされるのです。
まとめ:売却の鍵は訪問査定にあり
不動産の売却を成功させるためには、訪問査定による正確な価格の把握が欠かせません。
所有する物件の真の価値を知り、適正な価格での売却を目指しましょう。
注釈:
- 訪問査定:不動産専門家が実際に物件を訪れて行う査定方法。
- 簡易査定・オンライン査定:情報を入力することで大まかな価格の目安を提供する査定方法。